糖尿病3大合併症

糖尿病合併症とは

糖尿病のため血糖値の高い状態が継続し、細い血管が障害を受け併発される合併症のこと。


特に次の3つを糖尿病の3大合併症といいます。


糖尿病腎症(腎臓の糸球体の毛細血管障害によって腎臓に障害がおこる)

糖尿病網膜症(目の網膜の血管障害)

糖尿病神経障害(神経障害による手足のしびれなど)

糸球体

糸球体は腎臓でたくさんの枝分かれした毛細血管が集まり毛糸玉のようになったもののことです。


ここで体内をめぐった血液から老廃物、余分な水分、アルブミンなどを濾し出し、アルブミンなどの必要な物質は、尿細管から再吸収されるます。


細い毛細血管の集まりですので、血管障害を引き起こすと働きが悪くなり、腎障害を引き起こします。

アルビミン

アルブミンはタンパク質の一種


糖尿病腎症の指針とされます。


健康な人では大量に尿にでてくることはありません。


アルブミンは一般の尿検査ではある程度の量にならないと検出されないのです。


糖尿病腎症は尿にアルブミンが微量に検出される初期段階であれば腎機能をある程度回復させることも出来るので、糖尿病の人は微量アルブミン尿検査を3ヶ月に1度は受けることをお薦めします。

糖尿病腎症は自覚症状がない

糖尿病腎症は自覚症状が現れにくいとされています。


糖尿病腎症になっても初期の間はほとんど症状が現れません。


糖尿病がある人は通常の尿検査を1ヶ月に一度、そして微量アルビミン尿検査を3ヶ月に一度は受けましょう。


初期の段階で発見し、治療すれば腎機能をある程度回復させることができます。

糖尿病腎症は尿をチェック

糖尿病に限らず、糖尿病腎症は尿をチェックすることが大切です。


自分の尿は気をつけてチェックしてください。


そして、次のような症状が現れたら検査を受けましょう。


① 尿から甘酸っぱいにおいがする。

尿に糖が多く混じっていると、甘酸っぱい匂いがします。


② 尿が泡立っている

尿の中にタンパク質が多く漏れ出してくると、石鹸水を流したように尿が泡立ちます。

この場合、水で流しても泡が残ります。


③ むくみがある

腎臓は体内の水分、塩分の量の調節をする働きがあり、糖尿病などで腎機能が低下するとすると、余分な水分と塩分がたまってむくみが生じます。

体内の塩分濃度を一定に保とうとし、水分がさらに体内にたまるのでむくみに拍車をかけます。

顔や手足だけでなく、おなかなど、全身にむくみが見られます。


糖尿病があり、①、②、③すべての症状が現れたときには多くの場合、完治が難しい状態まで進行しています。


糖尿病がある場合は定期的に検査を受けてください。

糖尿病腎症の微量アルブミン尿検査

糖尿病腎症の検査は微量アルブミン尿検査によって行います。


これは、糸球体に障害が起こったときに尿に漏れ出してくるタンパク質の一種であるアルブミンを検査するものです。

一般的な尿検査ではアルブミンはある一定量までは検出されず、検出されたときは糖尿病腎症の3期にあたり完治が難しい状態になっていることが多いとされています。


微量アルブミン尿検査では、アルブミンが少量しか出ていない初期の段階でも検出することが出来るため、この段階で腎症を治療すれば腎機能をある程度回復させることができるのです。


糖尿病のある人は3ヶ月に1回はこの検査を受けるが理想的です。


ただ、この微量アルブミン検査を行っている医療機関はそれほど多くないのでまずは主治医に相談してください。

糖尿病腎症をほうっておくと

糖尿病腎症はなかなか確認できないといわれています。


初期の糖尿病腎症は、糖尿病の検査(尿検査)だけでは確認できず、微量のアルビミン(たんぱく質)を検査しなければなりません。


糖尿病腎症をほおって置くと、腎臓が徐々に障害されて濾過機能が低下し、腎不全に至るといわれています。


腎不全になると透析療法の必要性があるのです。


最近の透析の新患の約4割が糖尿病腎症の患者であるといわれています。